汽水域のひろば

公益社団法人 日本水環境学会 汽水域研究委員会

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活動報告

第1回汽水域研究委員会巡検「宍道湖湖岸の自然再生事業」(2018年9月5日)

2018年9月3日午後に、研究会主催の巡検を行いました。参加者は5名でした。行程は案内書の通りです。
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西岸のヨシを植栽した湖岸を歩くと、ヨシの枯死体でふかふかした状態でした。やがてここは埋め立て地状態となり、後述のような藪になります。


神社裏の宍道湖本来の湖岸です。波打ち際ではなく、波の影響が弱くなったところにセイタカヨシが生えています。


2012年にヨシを植栽したところです。ヨシはほとんどなく、セイタカアワダチソウや樹木が侵入しています。


下の写真が2012年にヨシを植えた直後の状態です。


このように、波が高い宍道湖の湖岸には水ヨシはなく、波を止めてヨシを植えると、ヨシではなく陸上の植物が繁茂してしまうことを観察しました。それでは宍道湖では水ヨシはどこにあったかというと、流入河川です。下の写真は宍道湖につながる佐陀川に生えているヨシです。1947年に米軍が撮影した航空写真の時と全く同じ範囲に生えています。

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